2013年10月23日水曜日

東北紀行

東北紀行

息子が岩手に転勤になったため、一度は東北の方に出かけたいとは言っていたものの、さすがに遠いので踏ん切りがつかなかった。今回何とかなるだろうと、思い切って出かけてきました。
 予定は以下です。
1日目:自宅-高速道路経由(SA泊)-奥入瀬渓谷(青森県)-十和田湖-花巻市(岩手県)-平泉市中尊寺-一関市-厳美渓(宿泊地)
2日目:厳美渓-松島(宮城県)-仙台市-蔵王青根温泉(旅館泊)
3日目:青根温泉-鶴ヶ城(福島県)-大内宿-高速道路経由-自宅
今回も色々ありました。

1日目 今回はとにかく遠いので前日の夕方に出発。時間を見て途中のSAで車中泊するつもりです。通り道に首都高速道路があるので予想がつきません。出発は4時。夕飯はあっさりとコンビにおにぎりで済ませる。東北自動車道に入ったところ(上河内SA)で休憩。すでに8時半。平日のこの時間でも結構混んでいます。

 

東北自動車道は埼玉県を過ぎたあたりから照明が少なくなり、さらに進むと反射板だけになり先の見通しが非常に悪い。前方に車が走っていないとヘッドライトを時々ハイビームにしないと危なくて肩がこります。ガソリンは満タンにして行ったのですが、福島県の安積PAで給油。行けるところまで行こうと眠い目をこすりながら夜中の2時になんとか岩手県の岩手山SAまでたどり着く。


ここで3時間ほど仮眠。朝5時半ころ再び出発。2時間ほどかけて十和田IC間で行き、十和田湖から奥入瀬渓谷へ入る。紅葉はあと少しかといった感じですが、さすがに人気のスポットらしく、あまり人の手が入っていない自然な穏やかな流れの渓谷です。奥入瀬渓谷の中でも一番水量が豊富な銚子大滝。



名前が不明の滝


散策しながら自然を満喫できます。


美しい流れ。


もう少しゆっくり見て回りたい気持ちを振り切って十和田湖に。まだ7時半で穏やかな湖面。


当地のパワースポット、十和田神社にお参り。


参道をしばらく行くと本殿に。


参道入り口にある狛犬がやけにかわいらしいのでパチリ。


隣接する乙女の像。


十和田湖を見下ろす見晴台。大きな湖で、一周もできますが時間がかかるため今回はここまで。


十和田湖を後に、再び高速に乗り一路花巻に向かう。花巻には宮沢賢治の足跡を尋ねるためと、わんこそば発祥のお店に伺うためです。宮沢賢治は熱狂的なファンがいますが、自分はそれほどファンというほどもありませんが、折角なので宮沢賢治記念館に行くことに。


ひっそりとした高台にある、森に囲まれた施設。宮沢賢治の生い立ちから足跡、活動内容など貴重な資料を添えて展示されています。


時間も来たところでわんこそばを食べにやぶや本店に行く。かなり古めかしいですが趣のある店構え。


その昔、宮沢賢治もおそばを食べに通ったようです。席につきわんこそばを注文すると、トッピングの具とエプロンが出される。おそばをほおり込んだ時に撥ねで服がよごれないためだそうです。


やや暖かいつゆとともにおわんの中に次々と放り込まれます。一杯のおそばの量は一すすり分で大して多くはありませんが、すする時の空気でおなかが一杯になってきます。とっかえひっかえ具を取り混ぜながら奮闘すること50杯が限界。息子は60杯はいきました。証明の手形もゲット。



大会記録は200杯以上だそうです。このおそばが後々効いてくることに。お腹も満たしたことだし、いよいよ世界遺産平泉中尊寺に向かいます。高速に乗り、平泉に着いたころから空模様が怪しくなり、ぽつりぽつり。市営駐車場に車を入れ、参道に。


雨でぬかるんだ足元が悪い中を本堂まで向かう。


お参りを済ませ、宝物殿で貴重なお宝を拝見。続いて金色堂で黄金色に輝く阿弥陀堂を拝観。どちらも撮影ができないため画像はありません。帰り道に松尾芭蕉の像があったので撮影。


駐車場の一角にあるお店でお土産を買い込み本日の宿泊場所に。その前にお風呂に入るため、調べておいた一関市にあるイチノセキ温泉願叶の湯に向かう。こちらイオンショッピングセンターに隣接している街中にある日帰り温泉施設ですが、しっかり源泉100%なんです。


くせがない、さっぱりとした温泉でした。汗も流したしそろそろ本日の寝床となる道の駅厳美渓に。こちら一関市博物館に隣接した道の駅です。暗くなってきたので観光は翌朝にまわすことにする。


今日は朝も早く睡眠時間も少なかったのでお酒をいただいて早めに就寝。こちらに道の駅お手洗いに利用される方が多いためか、車の出入りが割りと多い。車を停める場所には注意しましょう。それではおやすみなさい。

2日目 朝6時起床。いつものように、道の駅のおトイレで顔を洗い、電子レンジご飯を済ませる。食後のコーヒーを飲んで一服した後、前日見れなかった周辺をぶらつく。道の駅から厳美渓まで車で数分。前の日に結構雨が降ったので川の水量が多く、濁っています。写真で見られるようなエメラルドグリーンの神秘的な色とは程遠い。空は晴れてきれいなんですが。


近くに空飛ぶだんごで有名な郭公だんごがありますが、早朝のため断念。その足で宮城県の日本三景松島に向かう。高速道路を使わなかったため、道に迷ったこともあり2時間くらいかかってしまいました。まず五大堂近くの有料駐車場に停める。平日にもかかわらず、まだ10時にもかかわらず混んでいます。


五大堂を見学した後、福浦島に歩いてわたる。一人200円。


遊覧船に乗る方は多いですが、こちらまで来る方は意外と少ない。松島と呼ばれる所以です。
 

本来であればここだけでも半日は過ごしたいところですが、次の予定があるため、パンセでカキカレーパンを購入して松島さかな市場にカキを食べに。


こちらみちのく伊達政宗歴史館を入ってさらに奥にあります。外にあるカキ小屋でカキを注文。2000円で45分食べ放題でしたがお昼は予定があるのでここは3個(500円)で我慢。それでも香りと風味に十分満足。他にも海鮮セットみたいなものもありますから食事ももちろんできます。


カキの身は焼かれて縮んでいますが味はばっちりです。目的の焼きカキも食べたので、お昼ご飯の牛タン定食を食べに仙台に。東北高速道路で仙台まで行くと、さすがに100万都市。大きな町ですね。東日本大震災の影響は、見た限りではこの町には見られません。仙台駅屋上駐車場に車を停めるため、仙台駅に向かう。ところが屋上駐車場への入り口が分かりません。駅前駐車場はいっぱい。仕方がないので駅に沿って車を走らせるとヨドバシカメラの駐車場が目に入る。どうせ有料だからここでいいかと車を駐車。駅まで歩いてすぐです。



仙台駅駅ビルエスパルの地下1Fにある喜助の牛タン定食を食べに行きます。


一日限定の特切り厚焼き定食が目的です。12時半くらいでしたがまだありました。早速厚切り牛タン定食と牛タンシチューを頼む。しばらくすると来ました来ました。



特切り厚焼き定食は厚さ1cmはあろうかという牛タンで、柔らかいのにびっくり。いつもたべているものとは明らかに違います。たんシチューも噛まなくてもいいくらい。堪能しました。二日目は食べるものが色々あります。駅ビルでお土産(主に食べるもの)を仕入れ、次の目的地の蔵王に向かう。ところが高速で向かう途中お天気が怪しくなってきて、お釜に行く予定をしていたところどうも雲の中。


ここは無理をせず次回に譲ることに。代わりにみやぎ蔵王こけし館に行くことに。


東北が発祥だけに地方によって色々なこけしがあるもんです。


こちらこけしの絵付けもできるようで、記念にやっている方もいました。それほど興味があったわけではありませんが、見ると欲しくなるのが人情。一体お手ごろなこけしを購入し、こけし館を後にする。巨大なこけしのモニュメント。


さてそろそろ今日のお宿 山景の宿 流辿に向かいます。こちらゆこゆこネットで予約したお料理自慢のわけありお宿。青根温泉にあります。一日は車中泊ではありません。たまには良いでしょう。お宿の外観の写真を撮り忘れたのでありません。わけありの理由は、お部屋に洗面所がないためです。どうかとも思いましたが、まだそれほど夜おトイレに起きる訳でもないのでまあいいかという事で決めました。とりあえずお部屋の写真を一枚。


簡素なお部屋ですが、車中泊よりのびのびしているし手足を伸ばして寝られます。手書きの歓迎の挨拶が置かれています。達筆で読むのに苦労しました。少しピンボケ。



それほど大きくはないお風呂をいただきました。露天風呂もありますが入り口が別なため入りにくいのでパス。さていよいよ自慢のお食事の時間です。以前バーかラウンジだったような大食堂に案内され席につく。しばらくするとお料理が順番に運ばれてくる。


割烹のような旅館なので、お品書きの説明を見ないと何が入っているのか素人には分かりません。この後も続々とお料理が運ばれてきました。飲み物は青森の地酒をチョイス。なみなみと注いで溢れ出しています。


上は梨酒のサイダー割です。食べ進んでメインが出てきました。タラバカニと蔵王牛の朴葉みそ焼きです。


もう食べられないくらいお腹いっぱいです。地酒が強くて予想以上に酔いました。そのまま部屋に引き上げ、歯を磨いてお休み。

3日目 翌朝は、窓を開けると白く煙っています。雨もよいの朝。今日も一日雨かと気が重くなる。スケジュールが詰まっているのでもっと早く出たかったのですが、朝食が8時からだったので、食事を採り早々に出発。


まずは大河ドラマで賑わう会津若松の鶴が城です。高速道路を使い11時には到着。お城の駐車場に車を入れ、天主に向かって行くと見えてきました。今年の春赤い瓦に葺き替えたためリニューアルしています。天主入り口前で、当時の装束をした案内の人がいたので一枚。


雨も上がり曇り空ですがとりあえず助かりました。天主から会津若松市内が一望できます。鶴が城の歴史から戊辰戦争の惨状まで見られます。


天主展望台にも装束をした案内の人が。暗くて映りがいまいち。


入場券が天主と茶室だったのでこちらも見学。苔むした感じが趣があります。


茶室を出たところから見た鶴が城が、松とマッチングしていい景色です。


お城を後にして次の目的地、大内宿に。1時間ほどで大内宿に。平日の火曜日なのに駐車場はそろそろ一杯で、臨時駐車場(ただ)に入れました。歩いて5分ほどで宿場に着きます。大型観光バスも一杯停まっていて、中も人で溢れています。


古い建物が連なっていて、撮影スポットが一杯。たくさん写真を撮りましたが、とにかく人が多くて必ずといって良いほど人が入ってしまいます。こういうところは朝一に来るのが良いですね。人が入らないように撮るとこんな感じになってしまいます。まあ腕でしょうが。


宿場の真ん中を走る道の両脇に用水があり、飲み物が冷やされています。夏場は野菜なども冷やされていて、自然の涼をとることができるようです。


宿内は、お土産物や地場産品などの物販やご当地グルメのオンパレード。営利目的があまりに前に出すぎていて、ちょっと思っていたイメージとのギャップに辟易。またそれに群がる人の貪欲さにたじたじ。まあ自分たちもご他聞にもれずですが。


突き当たりの小高いところから撮った写真。大内宿全体が見渡せます。


写真も撮りまくったので帰郷の途につく。白河ICから再び東北高速道路に乗り、首都高の渋滞にはまる前に佐野SAで佐野ラーメンをすすり、無事通り過ぎたと思ったのも束の間、今度は東名高速の集中工事にはまり、結局家に帰ったのは7時ころか。往復1857kmの旅でした。燃費は高速が多かったせいか12km/Lでした。以上東北紀行でした。