2014年6月11日水曜日

奈良・熊野紀行

奈良・熊野紀行

今回は、初夏の奈良熊野路を計画しました。ちょっとお天気が不安定で心配でしたが、そんな不安をよそに何とかお天気には恵まれというか暑いぐらいのコンディションにややグロッキー気味。毎回疲れますが懲りずに行っています。

ということで、今回のコースは 
 自宅-高速道-道の駅は泊-奈良神社仏閣-温泉-道の駅泊-熊野三山めぐり-温泉-高 速道-自宅 です。

1日目 夕飯を食べお風呂に入り、自宅を19時出発。新東名・伊勢湾岸道・東名阪道と乗り継ぎ、伊勢関から名阪国道に入り道の駅いがに22:30事到着。さすがに高速の移動は距離が伸びます。
 途中伊勢湾岸道の刈屋PAで休憩。


夜の9時なのに日曜日のせいか結構混んでいます。以前に立ち寄ったときよりさらに拡張している感じです。
 道の駅いがに着いた時はすでに真っ暗だったため、歯を磨いてすぐご就寝。翌朝6時に起きたときに1枚。


2日目 顔を洗い朝食のパンを食べ6時半に出発。まずは奈良市に向かう。総合庁舎の有料駐車場(1日1000円)にいれる。東大寺、春日大社、興福寺の真ん中くらいに位置しているため場所的にはちょうど良いところ。

 まずは東大寺。どなたでもご存知の華厳宗のお寺。とにかく敷地の広いこと。修学旅行生がいっぱい!ゆっくり見学できませんが、まあわれわれの時もそうだったのでしょうね。拝観料500円。


中学校の修学旅行以来です。大仏殿。そして奈良の大仏さん。やっぱり大きいですね。


修学旅行生の説明を横で聞きながら見学。東大寺といえばやはりここははずせません。大仏殿を出た後二月堂、三月堂と回り春日大社に。


ここでもお守りを購入。春日大社を出て再び東大寺門前に来ると、ここにも鹿がいっぱい。中国人風の観光客が鹿を見てはしゃいでいます。恐るべし中国マネー。


門前で御鹿のふんチョコを購入し興福寺に回る。拝観料800円。まずは何といってもお目当ては阿修羅様でしょう。残念ながら館内は撮影は禁止なので画像はなし。せめてもということで宝物館の写真を。


ちなみに右側に写っているキャンパーはうちのではありません。とりあえずネットに載っていた画像を拝借。こんな感じでした。


その後、五重塔を撮影。なかなか渋い五重塔ですね。



時間がお昼に近くなってきました。茶粥などもあったのですが、今回は天極堂 奈良本店にお邪魔しました。駐車場から歩いて5分ほどのところにあってびっくり!
 
 
落ち着いたシックな作りの和風カフェ。地元の吉野葛を使った和菓子や食事を提供しています。中に入ると隣接する公園を借景にしています。
 
 
 
当日は暑いくらいで汗もかいたので、何か冷たいほうがいいとざるのうどんセット(1500円)を頼みました。これ普通のうどんではありません。何と手延べ葛うどん。ねっとりしているかと思いきやしっかり腰があって丸亀製麺のうどんよりしっかりしています。さっぱりしたざるうどんとゴマ豆腐。
 
 
うどんも絶品でしたが、一見普通のゴマ豆腐に見えていましたが食べてみたらごまのつぶつぶ感が残っていて、一味違います。そして圧巻は最後に出てきたわらびもち。
 
 
いつも食べているものからぷりぷりした食感のものを想像していたのですが、食べてみたら例えは良くありませんがどちらかというとぶよぶよ。作られたぷりぷり感ではなく、本葛本来の弾力なんでしょうね。しかも上にかかっているきなこの香りの強いこと。一緒に頼んだコーヒーも香りが上品で、すべて厳選されています。絵的には地味ではありますが十分満足できる逸品でした。
 
 お腹を満たして、今度は平城京址に向かう。いよいよ自転車の登場です。こちらの駐車場無料なんです。ここも公園になっていて、結構広いので移動するだけでも大変。でも山坂はないので自転車が重宝するんじゃないかと持ってきたんです。
 

4年位前、遷都1300年祭が行われた記憶がありますが、今はひっそりと市民の公園になっています。ここから薬師寺まで自転車をこいでいきます。30分ほどで到着。奈良市は自転車専用道もあるし歩道も広いので走りやすいです。


駐輪場に自転車を停め、拝観料500円を支払い中に。興福寺と違いこちらは朱色に施されていて、勝手ながら何やら往時の飛鳥時代を髣髴とさせてくれます。宗派によって違うもんですね。残念ながら国宝の東塔は修復中で見られませんが実に立派な堂塔伽藍です。


五重塔もなんか華やかです。


この後、玄奘三蔵院に回り、有難いお説教を聴きながら平山郁夫画伯の絵を見学。館内はやはり撮影禁止のため画像はなし。時間が超過したため急いで自転車をこぎ戻る。天気に恵まれたせいで肌が露出したところは知らぬ間に日に焼けて赤くなる。
 予定ではこの後法隆寺に回る予定だったが、この頃には連続する神社仏閣に食傷気味。ということで今回はパス。次の目的地、大神神社に向かう。

 こちらの神社、知る人ぞ知るパワースポット。明治期まで入場制限があったようで、限られた人しか入れなかったみたいです。ご神体が三輪山という山になっていて、1時間ほどかけて上りお参りするのが正式な参拝のようです。ただ今回は時間の制約があり三輪山のふもとにある三輪神社にお参り。平日の夕方近いということもありお参りしている人もなく。気持ちを込めてしっかりお願いしてきました。


温泉に向かう途次、地元スーパーオークワに寄り、珍しいものやら翌朝の食材等仕入れる。


さらに途中今晩の夕食柿の葉寿司を購入。かもきみの湯に向かう。18時頃到着。


色々な種類のお風呂がありますが、お手ごろ価格の500円。さっぱりした癖のない温泉です。汗とともに疲れを洗い流し、今夜の宿泊地 道の駅吉野路 大塔に向かう。1時間ほどで到着。すでに真っ暗の中自転車をひきずり出し鍵をかけ寝所となる場所を確保して、購入した柿の葉寿司をほお張る。これがいろいろな種類の具材があってなかなかおいしい。冷えたビールを飲みながらおいしくいただきました。


そうはいっても疲れていたのか早めに就寝。前日よりは眠れました。

3日目 朝6時起床。山の方はもやがかかった曇り空。雨さえ降らなければと祈るような気持ち。


来たときは真っ暗だったので分かりませんでしたが、この辺は星がきれいに見れるみたいで、上の方に登っていったところに天文台があるようです。ここの道の駅もそのせいかトイレが天文台のような形をしていて、2階にレストランがあるのですがまさにUFOです。前日スーパーで買っておいた、何故か一口お稲荷さんをほお張り、7時出発。今日は熊野巡りです。
 とはいうもののずーっと神社仏閣巡りで、たまには色違いのものということで、まず行ったのは
谷瀬の吊り橋。通り道沿いにあったのでコースに入れることに。駐車場はあるのですが、500円と山の中にしてはちょっとお高め。


長さ297m、高さ54mと日本有数のスケールを誇る吊り橋。ワイヤーロープの橋の足元幅は約1mで、板が渡されたスタイル。早朝のため誰ひとりおらず、独り占め。休日で人が出たらゆれるは擦れ違えないは大変でしょうね。中ほどまで行きましたが、向こう側に何があるという訳ではないので引き返す。
 次もちょっと変わったスポットの野猿。川を人力でロープを引っ張って渡る一人乗りゴンドラ。十津川温泉 ホテル昴の中を歩いて突っ切って行きます。ありましたありました。ゴンドラが1台あるだけのシンプルな施設。良く分かりませんが、ホテルの持ち物かもしれませんね。反対側からもアクセスできるみたいですから行かれる方はよくお調べになってからお出かけください。



面白半分に半分くらいまで渡りましたが、返ってくるのも大変だと思い引き返してきました。それでも綱を引っ張って帰ってくるのは結構大変。乗って写真だけ撮るほうが良いかもしれません。

 さて、いよいよ熊野詣本番。まずは熊野本宮大社です。何年か前の水害の傷跡がまだ行き先々で残っています。土砂崩れで道路が通行止めにならないよう道路の改修工事が所々行われています。9時過ぎ到着。厳粛な気持ちでお参り。


参道の階段を登っていくと社殿が見えてきました。御手洗で清めた後、大注連縄をくぐる。


団体さんが後から来てわいわいがやがや。落ち着いてお参りできないのでやりすごす。時間をかけていっぱい願い事をしてきました。

 
世界遺産にも登録されている熊野古道はあちこちにあるようで、ここ熊野本宮大社にもあります。
 

当然こちらでもお守りを購入。やたがらすのお守りがユーモラスです。

 さあ次は熊野那智大社です。1時間ちょっとで到着。滝の入り口にある駐車場に車と停めて、まずは那智大社の参道を登っていく。参道沿いのお店には那智黒の石の加工品が売られています。

 
さらに上へ上へと登っていきます。
 
 
やっと着きました。由緒正しき趣のある神社です。身を清めて本殿で参拝。
 

もちろんこちらでもお守り購入。ここでもいっぱいいっぱいお参り。同じ境内に樹齢800年といわれるご神木のくすのきがあり、願い事を書いたお札を持ってくすのきの下を潜ると願い事が叶うとか。お札代は300円。他に人もいなかったので潜ってきました。


 那智の滝に降りていく途中に五重塔があり、那智の滝とのコラボレーションが見られます。


さていよいよご神体にもなっている那智の滝に直接お参りします。駐車場まで降りて、そこから滝までさらに階段を下ります。徐々にマイナスイオンの霊気が感じられます。

 
お参りするとともに、ご神水の延命長寿の水をいただいてきました。
 
 さあ次は熊野速玉神社です。来る途中にあった道の駅なちに寄ってみました。地元で取れた野菜などの物産が並べられています。その中であまりの大きさにびっくりして思わず買ってきてしまったものがあります。
 

特大松ぼっくりです。特に何に使う目的もなかったのですが、値段も値段だったので買ってみました。使い捨てライターと比較してみてください。その大きさが分かると思います。

 その後今晩の夕飯にと、地元グルメのめはり寿司を仕入れに行きます。地元でも有名なめはりやさんです。

 
中はカウンターがあって、そこで食べられるようになっています。1人前540円。おにぎりの海苔の代わりに高菜の葉っぱでくるみ、中にも刻んだものが入っています。
 

 
 時間はお昼を過ぎたのでそろそろお昼をいただくことに。調べておいたうどんや与太郎さんです。もちろんおそばもあるのでしょうが、こちらはうどん圏ですね。頼んだのはうどん定食(750円)と冷やし海老天うどん(850円)です。

 

讃岐うどんほどこしは強くなく、伊勢うどんほど柔らかくないちょうど中間のようなうどんでしょうか。出しはしっかりとってありおいしかったです。お腹を満たしたところで肝心の速玉神社に向かう。数分で到着。街中にあるため他の神社より垢抜けしている感じです。


最後の参拝。まじめな気持ちで本殿へ。


今回の車旅は色々願い事をお願いしましたが、叶う、叶わずに関わらず、真摯な気持ちになることが大事なんではないでしょうか。
 境内にご神木のなぎの木があり、こちらのパワーもしっかりいただいてきました。


ここでも神社の門前にお店があったので、黒飴ソフトと梅ソフトをいただきました。画像はありませんがよそではないご当地ソフトはおいしくかったです。

 これでほぼ予定を消化。あとは海岸線をひたすら車を走らせ三重県の紀伊長島町に向かいます。うちに帰る前に温泉に入るためです。向かったのはきいながしま古里温泉。地元の人しか利用しないような地味な温泉です。


料金は540円。特に期待はしていなかったのですが、1組くらいしかいないお風呂に入るとなんかぬるぬるする。せっけんが残っていたかな?って思ったのですがどうもそうではなさそう。温泉は食塩泉ですから、塩分が結構多いのかもしれません。肌がしっとりする美人の湯です。

 紀伊長島から紀勢自動車道に入りそこからは高速を乗り継ぎ自宅に帰るだけ。ところがここでトラブル発生。東名阪道が集中工事で表示上25kmの渋滞。1~2時間ほどかかってやっと脱出。渋滞にはまっている間に昼間買っておいためはり寿司とさんま寿司を車の中でほお張って夕食を済ませる。予定では浜松SAで車中泊するつもりでしたが、がんばって23時頃帰ってきました。

今回の旅で買ったお守りの数々。

今回は日本の国の成り立ちを垣間見ることができた1030kmの旅でした。